このほど完成したのは、布のはぎれを炭化させて作った芯を使った鉛筆です。
小矢部市の衣類メーカー、「ミヤモリ」がこれまで焼却処分などにしてきた体操服などの
はぎれを再利用して二酸化炭素の削減などにつなげようと作りました。
この衣類メーカーでは、市内の専門業者に依頼してはぎれを炭化させて鉛筆の芯として使える硬さに調整してもらった上で、文具メーカーの協力で鉛筆に仕上げてもらったということで約２年半かけて試作品が完成したということです。

９日は、地元の蟹谷小学校に衣類メーカーの専務が試作品を持ち込み、どのようにしてはぎれから鉛筆を作ったのかを説明しました。
このあと児童たちが鉛筆で文字や絵をかいて書き心地を確かめていました。
衣類メーカーによりますと現在、生産過程で年間２０トンのはぎれが出ると言うことですが、再利用すると年間約３０万本分の鉛筆の芯を作ることができるということです。
メーカーでは今後、試作品に改良を重ねて将来的には商品化を目指しています。

鉛筆を使った女子児童は「ざらざらと強い質感で濃く書くことができました。
布が炭になって鉛筆にもなれるなんてすごいです」と話していました。
衣類メーカーの宮森穂専務は「子どもたちが驚いてくれ感動しました。
今後も裁断の残り布を活用して子どもたちが環境への思いを深められる活動をしていきたいです」と話していました。

03/09 16:47
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20230309/3060012801.html
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