1 朝一から閉店までφ ★ :2023/05/24(水) 08:17:37.29
2023/05/24 07:30

 県外から岡山県立和気閑谷高校に女子生徒を受け入れるため、和気町が町営の「和気鵜飼谷温泉」(和気町益原)を女子寮として活用することを検討している。同町の担当者は「良い環境を通じて高校の魅力を知ってもらえたら」と話している。(岡さくら)

 町内唯一の高校である和気閑谷高校は、2018年度から県外の生徒を募集している。しかし、生徒は思うように集まらず、20年度は定員120人に対し入学者が98人になる定員割れに。今年度の入学者も110人にとどまっており、町は「このままでは廃校もあり得る。高校がなくなれば、にぎわいが失われる」と危機感を募らせていた。

 そこで、県外から気軽に入学できるよう、寮の設置に着手。男子寮は22年、同高敷地内の「創学300年記念会館」を改装し、4室を確保。現在は東京や大阪、京都などから入学した生徒6人が暮らしている。

 一方、女子寮はなく、県外の生徒は電車通学や下宿を利用していた。町は同年夏から女子寮の設置場所を探しているが適した場所がなく、暫定的に最低限の改装で利用できるとして、同高から約2・5キロにある同温泉施設に着目。備品の購入費や整備費などとして、23年度の当初予算に1051万円を計上した。

 同温泉は天然温泉の大浴場のほか、和室や洋室の客室を25室、レストランも併設している。女子寮はこれらの施設を活用する。洋室(約24平方メートル)を2部屋使い、最大4人を受け入れる。部屋は中央で二つに仕切り、1人部屋に改装。机やクローゼットを設置し、インターネット環境も整える。大浴場やレストランも使えるよう検討している。

 女子寮を使えるのは県外から入学し、電車通学ができない生徒という条件があり、今年度の女子入学者には対象者はいなかった。町の担当者は「充実した環境で高校生活を送ってもらうため、万全の準備を進めている。より多くの生徒を呼び込みたい」と話している。

https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20230523-OYT1T50287/

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