中学3年生「人を測る定義として学歴が一番わかりやすい」
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知識社会においては学歴によって社会が分断され、知能の格差が経済格差につながるという残酷な側面がある。
そうした中で、「初歩的な事務作業さえできない大人がたくさんいる」という現実もある。
2012年の中央教育審議会の答申で、教員の資格要件を大学院卒に引き上げようという案が示された。
教員の資質能力の向上が表向きの理由だが、「今は保護者の多くが大卒なので、教員の学歴を一段高くする必要がある」という考えもあってのことだろう。
当時から10年ほど経ったが、現時点では実現を見ていない。
■『実力も運のうち』の波紋
マイケル・サンデル氏の新著『実力も運のうち 能力主義は正義か? 』が日本でも大ヒットし、瞬く間に数万部を超えるベストセラーとなった。
「公平」を建前とする能力主義の欺瞞的な本性を白日のもとに晒す同著の内容と、そのセンセーショナルなタイトルに対する反応を観測するかぎり、心中穏やかではない人も少なくないようである。